コロナの影響で第19期「木組のデザインゼミナール」は全講座 Zoomにて開催することになりました。
「美術講座」「理論講座」は4月から「木組講座」と「古民家講座」「温熱講座」は9月からの開催です。
Zoomによるリモート講座となりますが、受講生のみなさんと講師陣のコミュニケーションを深めたいので、少人数制(10名ほど)で行いたいと思います。どうぞお早めにお申し込みください。
なお本講座開催中にコロナ感染の心配が解消されれば、見せていただける「木組の家」の現場がありますので、随時見学しながら学んで頂けます。
また、「木組講座」をご受講の方には、新刊「初めての人にもできる!木組の家づくり絵本」を副読本として差し上げます。
募集「木組のデザイン」ゼミナール第19期Zoom講座
木の家づくりを基礎から学びたい全国の実務者の方へ
第19期をむかえる「木組のデザインゼミナール」では、以前好評だった「古民家再生ゼミ」を統合して、新たに受講生を募集します。
木の家を建てようとすると、必ず直面することに「構造」の問題があります。気になるのは柱や梁の「架構」です。そこで見直されてくるのが、丈夫で長寿命な伝統の「木組」です。柱や梁の制約の多い木組ですが、基本的なルールを身につけることで設計の自由度もアップし、美しいデザインの家をつくることが出来ます。
金物に頼らない木の家づくりを目指して、架構から学ぶ木組による実践力をこのゼミで身につけませんか。
19期をむかえる本講座では、伝統構法による「木組」の技術に加え「温熱向上」の手法も学び、これからの木の家づくりに必須のスキルを身につけていただきたいと思います。意欲ある受講生を募集しております。まずは募集の本コメントをご一読ください。
18期続いた「木組ゼミのデザイン」ゼミナールは、これまでに205名の「木組の家」づくりの専門家を世に送りだしてきました。全国から集まる受講生は、ゼミ終了後、南は沖縄から北は北海道まで、各地でその実力を発揮しております。有志でつくる「ワークショップ「き」組」は全国で15名のメンバーとなりました。
現在、全国で起きている空き家問題も、歴史的な建物にも及んできました。壊してはいけない素晴らしい古民家が解体の危機にひんしているのです。
古い建物の利活用は、今や時代の要請です。これまで単発的に開催し好評を博した「古民家再生ゼミ」を「古民家講座」として「実測調査」のスキルを身に着け、さらに「暗い」「寒い」の解決に向けた温熱の向上を目指して「温熱講座」も開催します。
民泊法により古民家の利活用は、設計者の取り組む大切な仕事になりました。古民家の再生は伝統的な木組みの理解なしでは進められません。
全国で多くの古民家再生を実践してきた当事務所では、「漢方の本陣」が「2019日本エコハウス大賞」を受賞いたしました。そのノウハウを元に「実測」から「限界耐力計算」の実践と温熱向上の提案までを学びます。
毎年大好評の、岐阜県立森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による「温熱計算ツール」を入手できる講座が人気です。木造住宅を民家から学び、丈夫で、快適で、燃費の良い木組の家づくりを身につけませんか?
前回より「美術講座」と「理論講座」を復活して、5本立ての欲張ったゼミにリニューアルしました。「美術」はリモート講座に切り替えて、さらに親身なマンツーマン講座となりました。設計の初心者の方も「技術」を身につけることができます。「手を練り!眼を鍛え!」ることによって美しいデザインが実践できるようになります。
「理論講座」では、毎年、第一線で活躍されている建築家の方々に、家づくりの極意を講義していただきます。
「木組講座」では、国土交通省による伝統構法の見直し委員会に参画した「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが、みなさんを基本設計から伏図の書き方まで指導します。リモートですが、木組の架構を理解しながら軸組模型をつくっていただき、受講後は実際の家づくりに役立つ、実践力を身につけることができます。
対象は、木組の家づくりを実践したい設計者および施工者です。初心者も歓迎します。
本講座の特色は、民家の知恵や工夫や美しい架構と温熱向上のバランスの取れた木組を学べる点にあります。
講座は「美術講座」「理論講座」と「木組講座」「古民家講座」「温熱講座」の5講座制です。どの講座からでもお申込できますが、一貫した講義内容になっておりますので、「美術講座」から始めて、全ての講座のご受講をおすすめします。
単発のスポット受講も可能です。また、実際の建物の架構を指導する実践コースも、サポート体制として用意しております。受講生による実践事例も増えています。
わたしたちは、伝統的な民家をつくってきた大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、省エネルギーにつながる日本の家づくりを実践します。日本の誇る木組の仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。全国の皆様のご参加をお待ちしております。
ワークショップ「き」組 代表理事 松井郁夫
2022年度 「木組のデザイン」ゼミナール 受講生募集要項


●「木組のデザイン」ゼミナール 募集要項・受講者リストPDF