野田の平屋
2020年11月29日
千葉県野田の清水公園駅近くの「野田の平屋」です。県の重要文化財「花田家住宅」の隣に建った木組の家です。
旦那様は僧侶、奥様と小さなお子さんが二人というご家族です。
真南に面して長い建物は、南面いっぱいに窓を作り、どの部屋も充分に陽の光を浴びて建っています。
内部はできるだけ造り付けの家具をつくらず、おおらかな空間になるようにしました。
生活の変化に合わせて自由になるように子ども部屋も今は大きな一部屋ですが、将来は2つに区切れるようにガランドウになっています。
縁側は特にありませんが、南側の窓つたいに部屋がつながっているので、そこの動線が廊下のような縁側といえます。
玄関脇はシュークロゼットにもなる広い土間があります。
平屋の床面積27坪というコンパクトな家ですが、広々として見えるのは、室内から屋根裏が一続きに見えるからです。
水廻りもコンパクトにまとめて、将来の生活の変化にも対応する「民家」のような架構を持つ丈夫で長寿命の木組の家です。
いつか、隣の文化財「花田家住宅」のような古民家になってほしいと思っています。
事例集, 関東, 松井郁夫建築設計事務所(設計士/東京都), タケワキ住宅建設(工務店/千葉県), 野田の平屋