来年で20年を迎える「木組のデザインゼミナール」は第20期を「記念」講座として内容を一部拡大してお送りします。これまで通り、全講座 Zoomにて開催ですので奮ってご参加ください。
本講座の特色は、民家の知恵に学んだ丈夫で美しい架構と温熱向上のバランスの取れた木組を学べる点にあります。
これまで人気だった「古民家再生講座」を拡大して一日講座(日曜開催)として4月からお届けします。本講座の主軸である「木組講座」は8月から一日講座(日曜開催)とします。同時期の8月から開催する「理論講座」+「温熱講座」は土曜日の午前・午後の開催です。
「古民家再生講座」の「見学」や「実測」は、日本民家園と江戸東京建物園でのリアル講座となります。
また、受講生のみなさんと講師陣のコミュニケーションを密にしたいので、少人数制(15名ほど)で行いたいと思います。どうぞお早めにお申し込みください。
なお本講座開催中にコロナ感染の心配が解消されれば、見ていただける作業中の現場や完成した家もありますので、随時ご案内いたします。
また、ご受講の方は、「初めての人にもできる!木組の家づくり絵本」と「初めての人にもできる!古民家再生絵本」を副読本として使いますので、アマゾンからお申し込みください。
募集
「木組のデザイン」ゼミナール
第20期「記念」Zoom講座
木の家づくりを基本から学びたい全国の実務者の方へ
第20期をむかえる「木組のデザインゼミナール」では、以前好評だった「古民家再生ゼミ」を拡大して、新たに受講生を募集します。
木の家を建てようとすると、必ず直面することに「構造」の問題があります。気になるのは柱や梁の「架構」です。そこで見直されてくるのが、丈夫で長寿命な「古民家」の架構です。柱や梁の制約の多い木組ですが、古民家を実測しながら基本的なルールを身につけることで設計の自由度もアップし、美しい木組の家をつくることが出来ます。
金物に頼らない木組の家づくりを目指して、古民家の架構から学ぶ本講座で実践力を身につけませんか。
20期をむかえる本講座では、伝統的な「木組」の技術に加え2025年度からの省エネルギー法義務化にも対応する「温熱」向上の手法を学び、実務者に必須のスキルを身につけていただきたいと思います。意欲ある受講生を募集しております。
これまでに19期続いた「木組ゼミのデザイン」ゼミナールは、約227名の「木組の家」づくりの専門家を世に送りだしてきました。全国から集まる受講生は、ゼミ終了後、南は沖縄から北は北海道まで、各地でその実力を発揮しております。有志でつくる「ワークショップ「き」組」は全国で13名のメンバーとなりました。
古い建物の利活用である「古民家再生」は、今や時代の要請です。現在、全国で起きている空き家問題も、歴史的な建物にも及んできました。壊してはいけない素晴らしい古民家が解体の危機にひんしているのです。
そこで人気の「古民家再生講座」は「実測調査」で架構を読み、耐震向上のスキルを身に着け、さらに「暗い」「寒い」の解決に向けた温熱の向上を目指して「温熱講座」も開催します。受講生にはもれなく温熱計算ができるソフトも配布します。
いまや民泊法により古民家の利活用は、設計者の取り組む大切な仕事となりました。古民家の再生は伝統的な木組みの理解なしでは進められません。
全国で多くの古民家再生を実践してきた当事務所では、「漢方の本陣」が「2019日本エコハウス大賞」を受賞いたしました。そのノウハウを元に「古民家再生講座」では、古民家の「実測」から始まり「限界耐力計算」による耐震計算や温熱計算の実践を学びます。
「木組講座」では、2008年より5年間、国土交通省による伝統構法の実大実験検証委員会に参画した「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが、みなさんを基本設計から伏図の書き方や模型づくりまでを指導します。リモート講座ですが、木組の架構を理解しながら軸組模型をつくることで、受講後は実際の家づくりに役立つ、実践力を身につけることができます。
対象は「木組の家づくり」を実践したい設計者および施工者です。初心者も歓迎します。
「理論講座」では、第一線で活躍されている建築家の方々に、家づくりの極意を講義していただきます。今年度は、第20期の記念講座として超豪華な建築家のメンバーをお招きしました。
また毎年大好評の、岐阜県立森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による「温熱計算ツール」を入手できる講座が人気です。
木造住宅を古民家から学び、丈夫で、快適で、燃費の良い「木組の家づくり」を身につけませんか?
講座は「古民家再生講座」と「木組講座」「理論講座」「温熱講座」の4講座制です。どの講座からでもお申込できますが、一貫した講義内容になっておりますので、全ての講座の受講をおすすめします。
また、単発のスポット受講も可能です。実際の建物の架構を指導する実践コースもサポート体制として用意しております。修了生にはワークショップ「き」組メンバー登録の資格もあり、実践事例も増えています。
わたしたちは、伝統的な民家をつくってきた大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、省エネルギーにつながる木の家づくりを実践します。日本の誇る木組の仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。全国の実務者の皆様のご参加をお待ちしております。
ワークショップ「き」組 代表理事 松井郁夫
2023年度 「木組のデザイン」ゼミナール 受講生募集要項


●「木組のデザイン」ゼミナール 募集要項・受講者リストPDF