「き」組み

資料請求
お問い合わせ

勉強会

2006年度「木組のデザイン」ゼミナール

2006年10月2日

好評のうちに閉講いたしました。
遠くは静岡から、早朝バスに乗って通ってくれた方、忙しい仕事の中で骨組み模型をやり上げた方、それぞれにいつもと違う学びがあったと思います。今回学んだことを、自分の場所で実践していただけたら、大変嬉しいことです。

第6回 9月10日


いよいよ骨組み模型の制作

自分が発注した材料を手にし、基礎から立ち上げていくことになります。
それぞれが発注した材料が本当に足りているのか、木拾いが間違っていないか、実際に作っていくと答えが出てきます。骨組みを整理し力のかかり方、力の逃し方などを詳しく聞きながら、工夫してつくり始めました。はじめて骨組み模型を作る人が多考え考え進めていきました。梁の太さをどのくらいにしたら良いのか、柱の太さはどのくらいか、など細かいところまで講師と相談して決めたり、モデル模型を参考にして進めます。一日では出来上がらないので、宿題となりました。
次回は最終回で、作った模型と、図面を一人づつ発表していただきます。どのようなコンセプトで建物を考えているのか、それぞれのプレゼンテーションが楽しみです。

第5回 8月20日

伏せ図を描く

「2階床伏せ図」の基本的な考え方を説明し、1回目の講座で自分が設計した「木組のミニマムハウス」の平面図、立面図から伏せ図を描くという課題を一日かけてやりました。
通し柱、梁の太さ、など構造に関わる骨組みをどのように考えてつくるか、をアドバイスしてもらいながら木組の基本を学びました。自分が考えた家をどのような太さ、長さの材料でどのように組んでいけばいいのか、具体的な演習になりました。
この伏せ図を基に、木拾いをして材料の「発注」、「見積もり」などをして実際に模型を作ることになります。次回から模型の制作に入ります。

第4回 7月16日

色面構成

四季の中から自分で選んだ2つの季節を15センチの四角の中にそのイメージを表現する、という 出題です。
条件は3本の直線、または曲線を用いて分割する、というものです。
初めての方ばかりでしたが、出来はなかなかのもので、うまくまとまっていました。絵具を使うのは中学以来、という方もいて、思った色が作れなかったという反省も出ました。

午後の講義
「木組の考え方」総論

「木組の考え方」総論を松井講師がスライドで説明しました。
その中で感じたこと、疑問などを出し合って、詳しい話を講師の人が答えていきました。
それぞれの講師が実際の設計をする際にどのように考えるか、姿勢がわかり、興味深いものでした。
次回はいよいよ、自分が設計計画した平面図から模型を作る過程に入っていきます。伏図、木拾い、など実際に必要な作業をして行きます。

第3回 6月18日

午前
静物デッサン

前回に引き続き静物デッサンをしました。形をとり、影を付けていく。全体の空間を手前から奥までの距離感を正確に再現しながら作ってゆく。それぞれのモチーフの持つ質感、色を表現してゆく。デッサンは鉛筆だけでいろいろなことを表現しなければなりません。時間が足りなかった人もいましたが、皆さんのびのびと素直に描けて、とてもいいデッサンが出来ました。
初めてのヒトも多かったので、行きつ戻りつ、四苦八苦していましたが、その消したり描いたりが大事なことだと思います。
最後に、全体で講評し、それぞれのデッサンについて講師からのコメントがありました。
ここで体験した「デッサンをする」ということを通して、物を描くという習慣が出来るといいと思います。描くことが習慣になるとぐんぐんうまくなり、楽しくなります。そして何より、描きながら考えるということが出来るようになる。プロポーションのとり方、立体のとらえ方が変わってゆくと思います。
どうぞこの先も描き続けてください。

午後・講義
「基礎・土台」について

午後の講師は宮越喜彦さん、小林一元さんでした。
宮越さんは地盤調査、地盤改良など、敷地のある土地の読み方、注意点など経験からていねいに話してくれました。実際に自分の事務所で建てた家の写真などを使い、土台造りのプロセスを説明し、基礎の重要性を伝えました。小林さんは土台について、スライドで説明。基礎の上に土台をどのように置いていくか、アンカーボルトのこと、ネコのこと、などを詳しく話してくれました。その後、隣にある材木やさんの下小屋で、今大工さんが刻んでいる材料を見学しました。実際の番づけを見たり、ホゾがきられている柱などを見ました。当日はサッカーワールドカップ2戦目の日だったため、飲み会はなしで、皆さん早々に引き上げました。

第2回 5月21日

午前
静物デッサン

オレンジ・瓶・アボガド・材木。
白い布のうえに置かれたこれらの静物に、受講生の真剣なまなざしが注がれ、美術の講義をゼミの一環に組み入れた理由を講師から説明されました。
敷地を前に完成した家を想像すること。大工職人との現場でのやりとり。そして、美しいプロポーションの建築を実現すること。
手をつかって絵(図面)を描くことでアイデアが生まれ、三次元の認識を正確に伝えることで、ともに家づくりにかかわる人とのコミュニケーションが生まれます。さまざまな局面で絵が活躍するのです。
本格的なデッサンははじめてという方がほとんどでしたが、それゆえにモノを追う線が素直で、描くことの楽しみに気付いてゆくよい時間になりました。急遽、徳島からお越しになったTSウッドの和田さんから杉についての講義がありました。
午後・講義
「伝統的木造技術の変遷と継承―――ものとの対話」

風基建設株式会社            渡邊 隆

午後は風基建設主宰の渡邊隆さんの講義でした。
とてもわかりやすく編集されたテキストを手に、木造建築の変遷を語る渡邊さんの言葉に受講生は、みな耳を澄ませました。
数多くの実学を積んできたプロフェショナルの視点からとらえた木造技術の歴史は、現在の架構や間取りにいたる経緯を知るまたとない機会となりました。
夕方にさしかかり、講師の小林一元さんから受講生へ、自主設計課題のアドバイスを含んだ講義です。
快適で居住性のよい間取りをつくるには、どう考え、どんなことに注意を払えばよいのか。
・・・風の通り道をつくること・・・空気の温度を均一にすること・・・水廻りや階段のおさまりなど、設計の具体的な方法をみせていただきました。印象的だったのは「家族の空間を主体に考えましょう。何もかもつくりこんでしまうより、家族の予想できない成長に対応できるシンプルな間取りをつくりましょう。」という言葉でした。
一日のゼミを終え恒例の懇談会。さまざまな角度から木組みの住宅を考えた一日でした

第1回 4月17日

「木組」のミニマムハウス

本年度の木組ゼミが開講いたしました。
今年も総勢14名の受講生が集まり、熱気あふれる初回講座となりました。参加者は設計事務所で長年経験されている方から始めたばかりの初心者まで様々で、 遠くは静岡などからもお見えです。
皆さんの熱意に対して、講師陣も気を引き締めて講義に臨みます。
自己紹介のあとさっそく一日設計に取り掛かりました。課題は「木組のミニマムハウス」。
普段CADに慣れた方々もいますが、今回は手描きスケッチで描いてもらいます。課題発表では、いつも建主さんにプレゼンしているようにてきぱき発表される方もいれば、思ったことをどう表して良いかわからないという方もいましたが、考え方の基本を 講師陣にアドバイスしてもらい大きくうなずいていました。
講師に指摘を受けたところは、次回までの宿題になります。
本日設計した家を最終的には軸組模型にして、プレゼンテーションするまでがこのゼミの課題となっています。講義が終わったあとは懇親会です。いろいろ質問が出たり、講師たちがいつも考えていることなどが熱っぽく語られます。この時間が楽しみ、という方もいる?


2006年度

どうぞお気軽にお問い合わせください。

資料請求・お問い合わせはこちらから