「き」組のつくる家
2013年5月30日
ワークショップ「き」組が、誕生して今年でちょうど10年になります。
2000年の正月の新聞に「近くの山で家をつくる運動」宣言に参加したことをきっかけに、2003年に「き」組の会を立ち上げ、山に植林しながら、職人に手仕事の腕をふるってもらい、住まい手と家づくりを進める、顔の見える家づくりを実践してきました。
おかげさまで、多くの「き」組みの家を世の中に送り出すことができました。最近では、若手メンバーの仕事も増えてきています。これからの時代を生きる住まいづくりは、常に自然環境とともにあることを心がけたいと思います。
「き」組の家のデザインは、スタンダードでオーソドックスを心がけ、いつまでも住まい手に愛される建物でありたいと思います。日本の気候風土に根差し、誰もが住める普遍的な家づくりがいいと考えています。
いつも教科書のようにつくることを心がけてきました。住まい手にとっては住みやすく、つくり手にとってはつくりやすい、誰もが納得して、継承してくれる家づくりです。
そのためには、素材は地域にこだわり、手仕事にこだわりたいと思います。また、長い時間を生きる「き」組の家は、いつか住まい手が変わっても使いよいように、つくり込まないデザインでいたいと思います。住まい手の好みや工夫が反映できる家でいたいと思います。そのことが長い目で見て資産につながる家になると考えます。かといって、決して単調にはならない、味わい深い融通無碍の空間づくりを心がけたいと考えています。
どうぞ、これからもワークショップ「き」組みの家づくりをご支援ください。
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