山の再生[1]
山の再生[1]

今、日本の山が危ない?

上流に山があり、健全に保たれていてこそ、下流に住む私たちはきれいな空気を吸い、おいしい水を飲むことができます。ところが、最近、山が荒れています。特に山が手入れされることなく放置されため、治山治水機能が崩れ、台風の際の土砂災害もひどくなっています。
美しい山を取り戻すためには、植林の山に下草刈り、枝打ち、間伐など、人の手が入ることが必要です。山の木を適正な価格で買う人がいることで、その経費が捻出され、さらに、伐った分の木を植林することができるのです。
遠い外国の木を使うよりは、国産材を、それもできればなるべく近くの山の木を使って家を建てよう、それが日本の山を再生するなによりの早道だ、とワークショップ「き」組は考えます。

山の再生[2]

家はもう一つの森林

木の家をつくることは、CO2削減にもつながることをご存知ですか?木は材木になっても、家になっても、なお炭素を固定し続けるのです。「木の家は都市の森」といわれるのはそのためです。
たとえば、樹齢100年の木を伐って家を建て、建てた時に植林をするとしましょう。その家が100年以上もてば、森林資源は枯渇することがなく、次の世代に引き継がれます。さらに、家の材になっても木は炭素を固定し続けるのですから、二重にCO2削減に貢献していることになります。
さらに、その家を解体することになったとしても、構造材を古材として再利用すれば、さらに資源が循環することになります。解体後の再利用が可能であることを考えると、木組の家づくりはもっとも環境をよくする家づくりであることがお分かりいただけるでしょう。

山の再生[3]

すぐれた国産材産地が「き」組に

木組の家づくりにふさわしい材木を供給する、意識の高い国産材産地が、ワークショップ「き」組に加わっています。単に国産材というだけでなく、木組の家の材となるのにふさわしい天然乾燥を心がけ、目的に応じた強さの木を出すことができ、精度のよい寸法の木を提供することを努力している、信頼できる木材産地ばかりです。


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