「き」組み

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勉強会

上級コース最終日「講評会」「講演会:民家のしくみ」

2009年2月8日

上級コース第5回最終講義 2月8日

木組講座
「講評会」

今回で、2008年度の木組ゼミは最終回です。
最終講義はいよいよ講評会です。
宿題だった1:50の図面と軸組模型を使って、一人一人プレゼンテーションしていきます。前回の追加講義で理解が進んだので、ほとんどの方がきちんとした図面を提出できました。
木組ゼミは、無理のない構造と住みよい間取りを同時に実現する、 「架構と間取りの合致」を基本に、講義しています。
昔ながらの木組の工法で耐震的に安全な構造を検討するために、ゼミでは提出された図面をパソコンのソフトで壁量や偏芯を 計算します。構造もしっかりしていて、間取りにも無理のない家を考えます。無理のある設計は添削を行い、どこがどうよくないのか、じっくり考えてもらいま す。
できた図面を軸組模型にすることは、実際の施工を疑似体験することでもあり、完成した模型がバランスよくできていれば、本物の家も地震に対して安全なのです。
みなさん、はじめてのことで苦労しましたが、よくできました。
中には講師陣も目を見張るような面白い設計をされる方もいるので、この講評会は毎年盛り上がります。
これから木組を実践していく上で、木組を実感として理解してもらうことに木組ゼミは力をいれています。デッサンも、デザインというものを実感する訓練でもありました。

「講演会:民家のしくみ

坊垣和明氏

午後は「民家のしくみ」の著者で、武蔵工業大学教授の坊垣和明氏に講演をお願いしました。
伝統的な木組の家は構法ばかりでなく、その成り立ちに日本の気候風土についての理解が必要です。
そこで今回の講演では、日本各地の家について風や雨や雪や光や空気や水といった視点から、環境工学的な分析を加えてお話いただきました。
住まいにおいては、伝統の手仕事の心地よさを住まい手もつくり手も改めて認識すべきという締めくくりのことばを頂き、今回のゼミを修了しました。
夜の親睦会も盛り上がりました。実践ゼミを継続する方は、来期もまたお会いしましょう

2008年度

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