「き」組のルール:適正価格の家づくりを「き」組ではどのように実現しているのですか?

山は・・・

  • 1)植林しながら次世代につながる山を育てます。
  • 2)木材は天然乾燥で、含水率25%を目標として自然に乾かします。
  • 3)木材の強度は、ヤング係数70以上をめざします。
  • 4)木材の精度は90cm以上の長さの材で+-1.5ミリ以内をめざします。

施工者・・・

  • 1)最高の木組の家をつくるため、木を読み、技を活かし、腕をふるいます。
  • 2)手仕事を基本に、手づくりのよさを発揮します。
  • 3)工事費を透明にし、あいまいな価格設定は厳しく自制します。
  • 4)「経費率」は17%とし、健全な工事運営を行ないます。

設計者は・・・

  • 1)住まい手の希望をじっくり聞き、計画に反映します。
  • 2)基本仕様は、材料工事価格とも適正価格で性能の良いものを厳選。
  •  住まい手の要望に応じて「オプション対応」にも応じます。
  • 3)健康な生活と循環社会に対応した、自然素材を使います。
  • 4)主な架構を間取りと合致させることで、木材の寸法を整理します。
  • 5)木材は規格寸法を守り、特注材を避ける事で、価格の安定を図ります。
  •  ただし木に無理がかからず長持ちする、天然乾燥材を使います。
  • 6)丈夫で快適な木組の家を提供するために工事費の積算、
  •  もしくは査定を行い、コストパフォーマンスを図ります。

住まい手は・・・

  • 1)再び植林が出来る価格を山に返しましょう。
  • 2)長く住むために「丈夫な骨格」にお金をかけましょう。
  • 3)設備に費用をかけすぎて、
  •  大工手間や木材費を削ることのないようにしましょう。
  • 4)手仕事の良さを発揮するために、
  •  工期は最低でも6ヶ月かかることをご了承ください。
  • 5)無垢の木を天然乾燥して使うので、乾燥割れ、ねじれ等がありますが、
  •  構造強度に影響のない範囲なので許容して下さい。
  •  また、すべて職人による手づくりのため、
  •  工業生産品のような無キズ、無欠点でないことをご理解ください。

適正価格を実現するためのルール

ワークショップ「き」組は、住まい手はもちろん、木材供給者の山の人達や工務店・職人そして設計者が、対等の立場で協議する共存共栄の仕組です。対等の立場は住まい手も同じという意味です。この仕組がうまくはたらくために、それぞれの立場で守るルールがあります。

「き」組のルール